エンディングノートの書き方|何を書く?11項目と例文・注意点
「エンディングノートを書きたいけど、何から書けばいいかわからない」「項目が多すぎて手が止まる」——そんな声をよく聞きます。このページでは、エンディングノートに書くべき11項目を順番に整理し、それぞれの書き方のコツと注意点をまとめました。一度に全部書こうとせず、書けるところから少しずつ埋めていくのが続けるコツです。
1. 自分の基本情報
名前・生年月日・本籍地・現住所・血液型など、自分の基本的な情報をまとめます。家族でも意外と正確に把握していないことが多いため、最初に書いておくと残された人が手続きで困りません。
- 氏名(旧姓があれば併記)
- 生年月日・本籍地・現住所
- マイナンバーは「保管場所」だけ書く(番号自体は書かない)
2. 家族・親族・友人の連絡先
もしものときに連絡してほしい人をリストアップします。家族だけでなく、長年の友人や恩師など「自分の人生で大切だった人」も入れておくと、葬儀の連絡漏れを防げます。
- 名前・続柄・電話番号・住所
- 「訃報を知らせてほしい人」と「知らせなくてよい人」を分けるとより親切
3. 医療・健康に関する希望
かかりつけ医、持病、常用薬、アレルギーなどをまとめます。延命治療や告知についての希望もここに書いておくと、家族が判断に迷わずに済みます。
- かかりつけ医・病院名・診察券の保管場所
- 持病・常用薬・アレルギー
- 延命治療の希望(する/しない/家族に任せる)
- 臓器提供の意思
4. 介護に関する希望
もし自分で判断できなくなったとき、どこでどんな介護を受けたいかを書いておきます。「在宅で過ごしたい」「施設に入りたい」「費用はこの口座から」など、具体的に書くほど家族の負担が軽くなります。
- 希望する場所(自宅/施設/病院)
- 介護費用の準備先
- 判断能力がなくなったときに任せたい人(任意後見など)
5. 資産・財産の情報
預貯金、不動産、有価証券、保険など、自分の資産を一覧にします。ここで重要なのは 口座番号や暗証番号は書かない こと。「どの銀行に口座があるか」「保管場所はどこか」だけ書いておけば、家族が必要なときにたどり着けます。
- 銀行名・支店名(口座番号は書かない)
- 不動産(場所・登記書類の保管場所)
- 保険会社名・証券の保管場所
- 借入金・ローンがあれば必ず記載
6. 保険・年金の情報
加入している生命保険・医療保険・年金などの情報をまとめます。証券そのものや受取人情報をまとめておくと、家族が請求手続きをスムーズに進められます。
- 保険会社名・証券番号は書かず、証券の保管場所を書く
- 受取人として指定している人
- 年金手帳の保管場所
7. デジタル情報(SNS・サブスク)
意外と忘れがちなのがデジタル関係。スマホやPCのパスワード、SNSアカウント、定期課金(サブスク)の解約情報などをまとめておきます。亡くなった後、家族が解約できずに課金が続くケースが増えています。
- スマホ・PCのパスワード保管場所(直接書かず封筒などに)
- 使用しているSNS(Facebook・Instagram・X など)
- サブスク一覧(Netflix・Amazonプライム・新聞など)
- 削除してほしいデータ・残してほしいデータの希望
8. 葬儀・お墓の希望
「家族葬がいい」「無宗教で」「散骨してほしい」など、葬儀やお墓に関する希望を書きます。家族が「故人ならどう望んだか」で迷わずに済むよう、具体的に書いておくのがポイントです。
- 葬儀の形式(家族葬/一般葬/直葬/無宗教 など)
- 呼んでほしい人・呼ばなくていい人
- 遺影に使ってほしい写真の保管場所
- お墓・納骨の希望(既存の墓/樹木葬/海洋散骨 など)
- 宗派・菩提寺の連絡先
9. ペットのこと
ペットを飼っている方は、自分にもしものことがあったとき誰に世話を頼むかを書いておきます。これも家族にとってはとても重要な情報です。
- 名前・年齢・かかりつけ動物病院
- 引き取ってくれる人の候補
- 食事・薬・好きなもの嫌いなもの
10. 家族・大切な人へのメッセージ
ここがエンディングノートの一番の核です。配偶者・子ども・孫・友人へ、伝えておきたい想いや感謝の言葉を残します。短くて構いません。「ありがとう」の一言でも、残された人にとって何より大切な贈り物になります。
- 配偶者へ
- 子どもたちへ
- 孫へ
- 長年の友人・お世話になった人へ
11. 自分史・思い出
生まれた場所、子ども時代の思い出、仕事や趣味、印象に残っている出来事——自分の人生を振り返って書き残すパートです。家族にとっては何にも代えがたい記録になりますし、葬儀のメッセージ動画やスライドショーの材料にもなります。
- 生まれた場所・育った場所
- 学生時代の思い出
- 仕事のこと・打ち込んだこと
- 家族との大切な思い出
- 好きだった音楽・本・場所
書き方の5つのコツ
① 完璧を目指さない
全部を一気に書こうとすると挫折します。書ける項目から、思いついたときに少しずつ埋めるのが続けるコツです。
② 鉛筆や消せるペンで書く
気持ちや状況は変わります。書き直せる筆記具で、いつでも更新できるようにしておきましょう。
③ 暗証番号・パスワードは書かない
エンディングノートには法的拘束力はなく、第三者の目に触れる可能性もあります。「保管場所」だけ書くのが鉄則です。
④ 保管場所を家族に伝える
せっかく書いても、見つけてもらえなければ意味がありません。「金庫の中」「机の引き出し」など、信頼できる家族に場所だけは伝えておきます。
⑤ 年に一度は見直す
家族構成・住所・財産・気持ち、すべてが変わります。誕生日や年末など、決まったタイミングで読み返す習慣をつけると安心です。
よくある質問
エンディングノートに法的な効力はありますか?
ありません。財産の分け方など法的な意思表示をしたい場合は、別途「遺言書」を作成する必要があります。エンディングノートは家族への手紙や情報整理として使うのが基本です。
市販のノートと自作ノート、どちらがいいですか?
どちらでも構いません。書きやすさを優先してください。市販のものは項目が整理されていて書きやすく、自作はオリジナルの想いを自由に残せます。
何歳から書き始めるべきですか?
「いつでも」が答えです。元気なうちのほうが冷静に整理でき、文字もしっかり書けます。30〜40代から書き始める方も増えています。
書いたことは家族に見せたほうがいいですか?
全部見せる必要はありませんが、「ノートの保管場所」だけは必ず信頼できる家族に伝えてください。見つけてもらえなければ意味がありません。
想いを「声と表情」でも残しませんか?
エンディングノートに書いた家族への言葉を、動画として残せます。宮城県でメッセージ動画と葬式スライドショーを制作しています。修正は何度でも無料です。